なでしこジャパン佐々木則夫監督(53)がロンドン五輪の組み合わせ決定後に、アフリカや南米の敵情視察を計画していることが8日、分かった。アルガルベ杯決勝では3-4で国際サッカー連盟(FIFA)ランク2位のドイツに敗れたものの、大黒柱のMF沢穂希(33=INAC神戸)を欠いても戦えるほどの成長を見せた。あとは対戦国の情報収集。データが不足しているカメルーンやコロンビアなどを中心に、直接出向くなどして、“虎の巻”を完成させる。
決勝では敗れたが、佐々木監督は試合終了直後「課題もあり、成果もあり、学ぶべきことが多かった。この経験をステップアップにしよう」。選手、スタッフ全員で円陣を組み健闘をたたえた。
FW高瀬、菅沢、DF田中、有吉の成長を名指しした。一方で「パワーとスピードでこぼれ球をズドンと入れられた。そこの対応はもっとできないと」とドイツ戦の4失点を振り返った。1対1など身体能力の差で負ける場面は多く、一番の課題に挙げた。
後半ロスタイム弾など3得点を喫したMFオコイノダムバビはアフリカ系ドイツ人。身体能力の高い選手の対応法や情報不足な国の情報は不可欠。4月24日の五輪組み合わせ抽選会(ロンドン)でアフリカ勢などとの対戦が決定した場合、佐々木監督はロンドン五輪前に世界視察行脚を決行することになりそうだ。「あとはカメルーンくらいかな。対戦が決まれば監督と直接現地に行って確認するしかない」と日本協会関係者は明かした。
指揮官は「可能な限り、五輪出場国を中心に試合を組みたい。データもしっかり集めたい」と希望。アルガルベ杯では米国と対戦。スウェーデンとの対戦はなかったが、日本戦以外の会場にも監督やスタッフが足を運んだ。
フランス、カナダ、南アフリカなど近年対戦していない五輪出場国が多数参加していたキプロス杯にも分析担当を派遣。4月1日には米国と再戦。同5日はブラジルと対戦する。6月中旬に予定されているスウェーデン遠征ではW杯で対戦していないフランスと試合ができる可能性もある。オセアニア代表が有力なニュージーランドとはW杯でも対戦。コロンビアはW杯に出場していたため、情報不足はカメルーンだ。監督自身が足を運べない場合でもスタッフらが出向いて情報収集に当たる。
抽選会に参加する佐々木監督は、その前後に英国内の試合会場や宿泊施設、練習場などもチェックする。なでしこジャパンのDF鮫島、熊谷らが活躍するフランスやドイツのリーグ戦も視察予定。カメルーンなど、同リーグに所属する世界各国から集まる代表選手にも目を光らせる。

