関塚ジャパンがハイタワーストライカーを封じてロンドン五輪に臨む。日本協会は8日、男子五輪代表が7月11日にニュージーランド(NZ)五輪代表と壮行試合を行うと発表した。NZには、A代表でも活躍する身長190センチ近い体格を誇る選手が主力として君臨。長身ストライカーを苦手とする日本には、うってつけのテストマッチの相手となりそうだ。

 五輪開幕を約2週間後に控えた7月11日。日本が弱点克服へ、実りのあるテストマッチに挑む。2大会連続で五輪出場を決めたNZには、巨塔が立ち並ぶ。

 今季はイングランド2部のブリストル・シティーに期限付き移籍中のFWクリス・ウッド(20)は、身長191センチのエースFW。得点こそ挙げられなかったが、W杯南アフリカ大会では1次リーグ全3試合(合計66分)に途中出場するなど、経験豊富だ。同3試合にフル出場したDFトミー・スミス(22)は、イングランド3部コルチェスターでプレーする187センチの大型センターバックだ。関塚隆監督(51)は「そういう世界基準の選手のいるチームとやりたいという要望は出していた。何が足りないかを試合でも意識して、本大会に向けてチームを作っていきたい」とNZ戦を見据えた。

 日本は長身選手にてこずる傾向がある。五輪アジア最終予選では、身長192センチを誇るシリアのFWアル・スマに苦戦。昨年11月27日の国立での試合ではゴールを許した。今年2月5日のアウェーでの試合も、得点こそ許さなかったが、足元を生かした強力なドリブルに日本の最終ラインは何度も抜かれた。

 関塚監督は、7月上旬に本大会出場メンバー18人を決定する。NZ戦は、オーバーエージ枠による出場選手も含めた「完成版・関塚ジャパン」の初陣となる。「(NZは)体格も恵まれていて、しっかりとした守備から攻撃をしてくる。メンバーも固まって、選手の個性や状況に応じたパターンを、試合の中でテストしていきたい」。国立で収穫を得れば、7月26日に控える優勝候補スペインとの初戦に向けた戦いの構想も見えてくると同時に、選手の自信にもつながる。メダル獲得へ、まずは巨塔を黙らせる。【由本裕貴】