ロンドン五輪でメダルに挑戦する男子サッカー日本代表が、英国中部のレスターで直前合宿を計画していることが10日、分かった。4月24日にロンドンで開かれた組み合わせ抽選会後、関塚隆監督(51)が、複数都市を視察し、同地を第1候補に挙げた。現在、現地と交渉しており、近日中にも決まる見込み。日本は7月15~21日に同地で合宿し、初戦(同26日、対スペイン)が行われるグラスゴーに乗り込む。
緑豊かな田舎町で、メダルへの夢を膨らませる。ロンドン五輪直前の前線基地としてレスターが浮上。現在日本協会は、金額交渉などを行っており、近日中にも決まる可能性が高い。日本協会関係者は「周りに何にもなくて、ホテルとゴルフ場、サッカーグラウンドがあるだけの田舎町と聞いている。関塚監督が強く希望した」と明かした。
前線基地の条件として、原博実強化担当技術委員長は「(1)移動がしやすい(2)大会直前の1週間、リラックスできる環境(3)ホテルから練習場が近い」の3点を挙げていた。現在交渉中のレスター郊外のリゾート地は、その3点がクリアできるという。
レスターはロンドンとマンチェスターの中間地点で、約55キロ西にバーミンガム国際空港があることから、陸路も空路も便利で立地条件としては最適。本番直前の7月18、21日に五輪出場国と練習試合を予定しており、仮に相手国の合宿地で試合が組まれても、移動の負担が少ないのは大きい。
さらに、ホテルの敷地内にはグラウンドやジム、ゴルフ練習場、プールなどの設備が整っており、リラックスできる環境は整っている。同委員長は「場所は言えないが、現在交渉中で、そんなに時間はかからないと思う。他の国からも狙われる可能性があるけれど、手は打ってある。W杯南アフリカ大会前のザースフェーやジョージのようなイメージです」と話した。
本番が迫ると当然、緊張は高まる。いかにメンタルのピークを試合当日に持っていくかは、勝負の大事なポイント。前線基地では、高ぶる気持ちを抑えながら時差や気温などに慣れていくかが、重要となる。宿舎周辺の草原で、羊がのんびり草を食べる光景を眺めるだけで、ストレス発散になるはず。さらに同期間、ホスト国の英国代表が近くのグラウンドを押さえており、同代表が来た場合、メンバー入りがうわさされるベッカムを見学するツアーを組むこともできる。
今大会、男子はなでしこに比べ、注目度が落ちる。世間の目にさらされず、閑散な田舎町で徐々にモチベーションを高めていけば、銅メダルを取った68年メキシコ大会以来の大仕事ができるかもしれない。


