関塚ジャパンが中米の強豪メキシコとロンドン五輪直前の「総仕上げマッチ」を行うことが11日、有力となった。日本協会が7月21日に英国内で五輪メキシコ代表と強化試合を実現すべく、メキシコ協会と交渉を進めていることが判明。英国中部のレスター郊外で直前合宿を行う日本は同18日にも強化試合を予定しているが、メキシコ戦が1次リーグD組初戦スペイン戦(同26日、グラスゴー)前の最後の調整試合になる見通し。同組のスペイン、ホンジュラス対策も兼ねる重要な一戦となる。

 ロンドン五輪のサッカーは4月24日に1次リーグの組み合わせが決定し、日本の関塚隆監督(51)は強国との対戦を熱望した。その意向通り日本協会が交渉を進め、大会直前の7月21日にシード国の「北中米の雄」との一戦が実現する見通しだ。

 メキシコは北中米カリブ海予選を5戦全勝の1位で突破。得点16、失点3と圧倒的な力を誇る。A代表と同様に体格的に優れる選手は少ないものの、高い技術と戦術眼を持つ。原強化担当技術委員長が「1次リーグの対戦国のスタイルも考慮したい」と強化試合の対戦国選びの基準を示していたが、世界屈指の技術を持つスペイン、同じ中米のホンジュラスを想定した戦いには、最適の相手といえる。

 原委員長は「対戦相手がどこで合宿を行うかも重要。(英国で合宿する)日本が飛行機に乗って移動して試合をやりに行くというのは現実的ではない」と話していた。メキシコは7月16日に五輪スペイン代表とスペイン・カディスで練習試合を行った後に英国入り。日本と戦った翌日の同22日に、1次リーグ初戦韓国戦の会場ニューカッスルに移動する予定。レスター合宿を行う日本だけでなく、メキシコにとっても英国内での対戦は利点がある。

 日本は同18日にも強化試合を計画している。だが、五輪のシード4カ国のうち、イングランドとブラジルは20日にミドルズブラで「直接対決」の練習試合を行うため、日本との対戦は日程上難しい。そのため、日本協会は同18日にも五輪に出場する強国と対戦できるように交渉を進める。

 関塚ジャパンは、メキシコ戦で収穫と課題を手にした上で優勝候補スペインとの初戦に備えてグラスゴーに乗り込むことになる。なでしこジャパンの陰には隠れているものの、1968年メキシコ五輪銅メダル以来のメダル獲得へ着々と態勢を整えている。

 ◆メキシコ五輪代表

 今年行われた北中米カリブ海予選では、5試合16得点の攻撃力で優勝。同大会で最多の5得点を挙げ、A代表も経験しているMFファビアン(グアダラハラ)が主力。予選には出なかったFWドスサントス(トットナム)も出場する可能性があり、前線には小柄ながらスピード、技術を兼ね備えた選手がそろっている。