今日23日の親善試合アゼルバイジャン戦(静岡・エコパ)に向け、22日は試合会場で非公開の実戦練習で最終調整が行われた。

 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(59)が、初出場となるボルトンFW宮市亮(19)の起用を示唆した。アゼルバイジャン戦前日会見に臨んだ指揮官は「宮市が出場する可能性はある」と明言。香川、岡崎、本田が先発するため途中からの起用が濃厚だが、19歳をピッチに送り出す意向だ。「この試合の最大の目的は、海外で試合に遠ざかっている選手の試合勘を取り戻すこと」と説明し、海外組の状態を確認する。

 非公開練習ではフォーメーション練習で戦術を確認し、紅白戦による実戦練習が行われた模様。「代表にいるときは、せめて自分のサッカー観を選手たちに伝えることが私の仕事」と、試合前日ながら入念に約2時間も行い、2度目となる宮市の特長を、周囲つかんだ。100メートルを10秒台で疾走するスピードスターが、19歳161日で代表デビューする舞台は整った。

 2月のウズベキスタン戦ではベンチで過ごし、出番はなかった宮市は「ゴール前でのスピードが求められる。チームの中で出していくしかない」と言い切った。香川も超える歴代2位となる最年少ゴールで、指揮官の期待に応えるつもりだ。【栗田成芳】