U-20女子W杯の韓国は28日、日本戦に備え都内で約1時間半の練習を行った。両国が政治的な問題を抱える中で試合を迎えるが、韓国の複数のチーム関係者によると、選手は日本選手と仲良くしたいと話しているという。INAC神戸でMFチ・ソヨンが活躍していることもあり、韓国女子サッカー界でなでしこリーグの人気が急上昇。通訳に日本語を学び、ホテルでは同宿の日本選手にあいさつ。試合と練習以外の外出は禁止だが「せめてコンビニだけでも行かせて」と日本文化に触れたがる選手がいるという。

 それでも、ピッチでは闘争心を前面にゴールを奪いに来る。初戦ナイジェリア戦で左足を負傷し、その後出場していないFWヨ・ミンジ(19)はこの日、通常メニューを消化。「ベストを尽くしたい。死ぬ気で勝ちたい」と日本戦に意欲を燃やした。10年のU-17W杯の得点王&MVPの復活は、ヤングなでしこにとって脅威だ。【由本裕貴】