英プレミアリーグ・サウサンプトンの日本代表DF吉田麻也(24)が結婚したことが26日、分かった。お相手はJ1名古屋時代から交際していた愛知県在住の一般女性(25)。この夏に吉田がプロポーズし、すでに婚姻届も提出済み。プロポーズの際には仲の良い日本代表DF内田の絶妙アシストもあった。日本人センターバック(CB)初のプレミアリーガーは、かけがえのない存在、生涯の伴侶を得て世界最高峰リーグでの挑戦を続ける。

 世界最高峰のプレミアリーグで新たな挑戦をスタートさせた日本代表DF吉田が結婚した。

 「私、吉田麻也はこの夏結婚いたしました」

 自身の人気ブログで真っ先に「マヤニスタ」と呼ばれている熱心なファンに報告した。24歳と若いが律義な吉田らしく、筋を通した。日刊スポーツの取材にも事実を認め「一説によると結婚するとファンの方が減ってしまうらしいですが、そうならないようにしたいです(笑い)」。最初はいつもの明るい口調だったが新妻を思いまじめな口調で「奥さんのためにも、変わらず頑張っていきます」と決意を語った。

 お相手は愛知・豊田市生まれの一般女性Aさん。吉田より1歳年上。関係者によると、目鼻立ちのはっきりとした小柄な美人で周囲に気配りのできる明るい女性だという。出会いは4年前。まだ無名だった吉田がJ1名古屋でプレーしていた時に通った自動車教習所だった。10年にオランダ1部VVVに移籍した後も、日本と欧州の距離と時差に負けず愛を育んできた。移籍直後に左足甲を疲労骨折し同年5月に日本で再手術した際も、そばにいた。当時OLだったAさんは仕事後に連日、入院していた病室まで足を運んだ。明るく振る舞って吉田を支えた。

 結婚が決まったのはこの夏。仲の良い日本代表DF内田篤人(24)に相談、2人でサプライズ・プロポーズのプランを練った。吉田がその通りに遂行し、射止めたという。エンゲージリングの代わりに、吉田のお気に入りの腕時計を贈った。Aさんは吉田を支えるためすでに会社を退職。10月には渡英し、2人での新生活をスタートさせる予定だという。

 吉田は年齢制限外のオーバーエージ枠で主将を務めた今夏ロンドン五輪での活躍が認められ、日本人CBで初めてプレミアリーグに移籍。サウサンプトンですでにリーグ2試合に出場し、レギュラー確保へ、必死の挑戦を続けている。

 交際スタート後、北京五輪代表からA代表入り、そしてロンドン五輪4強、サウサンプトン移籍と一気に駆け上がってきた。けがによる苦しい時期もあったが、支えてくれたAさんのおかげでここまでやって来た。そして今、世界最高峰リーグで戦う日常を、身近で支えてくれるこれ以上ない存在を得た。14年W杯ブラジル大会を目指すザックジャパンの守りの柱は、愛妻のサポートを得てさらにたくましくなる。