MF遠藤保仁(32=G大阪)が金字塔を打ち立てる。先発確実なフランス戦で、井原正巳氏と並ぶ歴代トップタイの国際Aマッチ通算122試合出場を達成する。16日ブラジル戦も出場すれば、単独トップに躍り出る。02年の代表デビューから足掛け11年。不遇の時期も経験しながら代表で不動の地位を築き、岡田ジャパン時代は「日本の心臓」とまで呼ばれた男が、日本サッカー界の歴史に名を刻む日が来た。

 フランス、ブラジルともW杯優勝経験国で、最高の対戦相手。2カ国とも過去に勝利したことはなく、金星を挙げれば、語り継がれる一戦になる。遠藤は「最低でも5割くらいは(ボール保持率を)持っていきたい。高い位置で(ボールを)奪えば、相手も嫌がるし、ビルドアップもできる。アウェーでもしっかり戦いたい」と闘志満々。11日の最終調整では、スタジアムの雰囲気と、芝生の感触を確かめた。節目の日は勝利しか頭にない。