なでしこジャパンの監督を続投する意思を固めた佐々木則夫監督(54)が28日、初めて気持ちを明かした。日刊スポーツの取材に「ロンドン五輪後、日本全国でたくさんの応援や、監督を続けてほしいという期待の声をいただいた。協会側からも(続投への)強い気持ちを受けた。日本の女子サッカーにとって、今まで以上にこれからの4年間が大切。この選択も僕に与えられた新しいチャレンジかなと思う」と話した。

 この日、統括アドバイザー就任を要請されていたJ1大宮側にも断りの連絡を入れ、「本当にいいお誘いをくださって感謝している。男子へのチャレンジは4年後にチャンスがあればうれしい」と語った。

 今後は来月5日以降に日本サッカー協会の大仁会長と会談する予定。上田女子委員長も含め、スタッフの人選や、すでに意向を伝えている今後の強化計画などを話し合っていく。協会幹部は「会長も女子の継続的強化を描いているし、強化費も今季の5億円から20%くらい増やせる準備はしている。なでしこジャパンだけでなく女子サッカーを総合して考えていく」と明かす。普及、育成、強化をひっくるめて約1億円の増額を想定しているという。

 新生なでしこジャパンのスタートは、今年2月にも実施した“なでしこ予備軍”も招集した100人規模の大合宿(場所未定)を予定。佐々木監督も「大人数となるとその時期しかできないので、ぜひやりたい。目標に向けた意思統一を図りたい」。いよいよ15年女子W杯カナダ大会、16年リオデジャネイロ五輪での金メダル獲得に向けた1歩をスタートさせる。