日本女子代表候補合同合宿3日目にして初めて、なでしこジャパン、なでしこチャレンジという上の世代と、U-19、U-16の下の世代が10日、一緒に練習した。

 なでしこチャレンジのFW小川志保(24=千葉、写真)が、9対9での紅白戦でなでしこ組に加わり2得点。3月のアルガルベ杯招集に向け、新戦力として存在をアピールした。「自分なりにボールにしっかり反応しようと思ってやりました」。

 メンバーの振り分けを知ったのは練習場に向かうバスの中。「あのメンバーに入ってやれたのは正直うれしかった。日の丸を背負うのが目標なので、やっとスタートラインに立てた」と、照れながら話した。

 15歳でサッカーを始めた遅咲きの選手。世代別の代表歴はなく、今回が初の代表。11年まで所属したINAC神戸ではベンチにすら入れない日が続いたが、昨年、千葉で結果を残したことで白羽の矢が立った。

 チームの守備面などの動きは慣れない部分はあるが、なでしこチャレンジ組の中でなでしこ組に加わったのは小川とDF長船の2人だけ。生き残りをかける小川は「明日も紅白戦なのでアピールしたい」と、貪欲だった。【福岡吉央】