日本代表DF長友佑都(26=インテルミラノ)が、左膝外側の半月板損傷の手術のため緊急帰国する可能性が出てきた。地元紙ガゼッタ・デロ・スポルトが16日付の紙面で「長友は手術は避けられないが、日本で手術を行うことになるかもしれない」と報じた。

 本田に続き、ザックジャパンの軸が帰国するかもしれない。長友は14日のカリャリ戦で左膝故障から約1カ月半ぶりに復帰したが、途中出場を果たした直後に相手選手と接触し、わずか7分間で交代。15日の精密検査で左膝外側半月板損傷と診断されていた。

 今回は2月27日のACミラン戦で負傷した「古傷」が悪化した状態。これまでは手術せず回復を待つ保存療法を行ってきたが、カリャリ戦後にストラマッチョーニ監督が「検査結果を見て、医師と話し合って手術した方がいいかを決める」と話していたように、既に手術の可能性も出ていた。

 日本協会の原強化担当技術委員長はこの日「まだ何も決まってないと聞いているが、長友がクラブと話し合って決めることなので。(治療などを)日本でやりたいということになれば、日本協会としても協力はすることになると思う」と明言。日本で手術を受けることになった場合でもバックアップ態勢は整えられる。

 原委員長は「故障をして復帰してまた故障した。現実的に見て6月(W杯最終予選とコンフェデ杯)は難しいと思う」とも話した。日本代表にとって重要な「6月シリーズ」は、3月のW杯最終予選ヨルダン戦に続いて大黒柱の左サイドバックが不在となることが濃厚となってきた。