ザックジャパンが、国際サッカー連盟(FIFA)ランク1位のスペインと対戦する計画があることが5日、分かった。スペインが現在首位を走るW杯欧州予選I組を1位通過すれば、11月15日か19日の国際Aマッチデー(IMD)で実現する可能性が出てきた。

 欧州予選は10月で終了し、全9組の1位通過9カ国は自動的にW杯出場。2位9カ国のうち、成績上位8カ国が11月のプレーオフに回る。スペインは予選を1位通過すれば11月の日程が空く。原博実強化担当技術委員長(54)は2月にスペイン協会を訪問済み。日本協会関係者によると、欧州予選1位通過と敵地での試合開催など条件付きで対戦を打診しているという。

 この日の会見で原強化担当技術委員長は「11月については、海外でやる可能性の方が国内でやる可能性より少し高い」と慎重に話したが、アルベルト・ザッケローニ監督(60)は「個人的なリクエストとしては(欧州予選を)首位突破しているところとやりたい」と強調した。スペインに加え、ドイツなども11月の対戦国としてリストアップしているもよう。10月にはセルビア、ベラルーシと敵地で対戦することを発表。日本が強豪との対戦を積み重ね、W杯本番に向けた強化を図る。