80年代から90年代にかけてイタリア代表でプレーしたDFフランコ・バレージ氏(53)が、コンフェデ杯で19日(日本時間20日)にイタリアと対戦する日本代表の課題を挙げた。W杯最終予選ではMF本田を中心に試合を進めてきたが、そこをあえて問題視した。「イタリアのように組織的に守れるチームには通用するかどうか」。同氏はカテナチオの要として活躍した。日本の攻撃スタイルは、堅守イタリア戦で真価が問われると主張した。

 日本はW杯出場を決めた4日のオーストラリア戦のように、2列目の香川、岡崎が機を見て飛び出す。本田のキープ力を生かし、時間と人数をかけられる時にはじめてチャンスにつながる。同氏はこのパターンに「イタリアを相手にして、誰かが飛び出す瞬間に、果たしてタイミングよくパスが出せるか。アジアではゆっくり攻めることで良さが出たが、それはイタリアに守備の形をつくらせることにもなる」と、日本攻撃陣にとって痛いところをズバリと指摘した。