なでしこジャパンは17日、千葉県内で東アジア杯へ向けた合宿2日目を行い、両サイドからの攻撃練習を繰り返した。佐々木則夫監督は、「日本が世界から何を恐れられているかといえば、サイドからの仕掛け、オーバーラップ。そのイメージを持たせたかった」。午後には明海大の男子学生を呼んで、紅白戦形式で両サイドが使えるか試した。

 6月にニュージーランド、イングランド、ドイツと対戦し、2分け1敗。サイドに展開できず、中央でボールを失う場面も多かった。要因の1つがシステムの問題。相手国が日本と同じ4-4-2ではなく、中盤を厚くした4-2-3-1(4-5-1)を採用するケースが増えている。MF阪口は「4-4-2は最近では米国ぐらい。中盤で人数がミスマッチになることが多く、数的不利でボールを奪われやすい」と言う。

 中央でボールを失わないためにはサイド攻撃が有効。MF川澄は「サイドを広く使えた時の方がゴールに迫れるし、得点に近づく。サイドバック(SB)と連係を取りながらやりたい」。SBのレギュラー近賀、鮫島は負傷中だが、有吉、宇津木にSBとしてメドがたってきたの明るい材料だ。【千葉修宏】