アルベルト・ザッケローニ監督(60)が「9月シリーズ」でいよいよ守備の整備に着手する。6月のコンフェデ杯から4戦で13失点。アジアには通じた守備が世界レベルの強豪相手に崩壊しただけに「数カ月で失点が多すぎる状況があるので、チーム全体のバランスを含め守備を整備しようかと思う」と話した。

 14日のウルグアイ戦ではDF陣の個人的なミスも絡み4失点。「DFラインの選手を心の底から信頼している」としながらも、9月2日からの9日間の合宿の中で「1選手、1つのポジションの責任にするのは容易だが、他のポジションとの絡みを考慮する必要がある。攻守に与えられた役割をこなすことが大事」と全体的な修正に動く。

 コンフェデ杯では23人中14人を占めた海外組がウルグアイ戦では10人、今回は11人で過半数割れ。体調の問題ではなく、FWハーフナー、乾、MF細貝が外れた。「今回は国内組を選びたいと思った。国内組、海外組は平等に扱っている」。W杯本大会に向けた選手選考を兼ねながら、課題を埋めていくことになる。

 「チームの柱の部分は13年のうちに固まると思う。代表の扉は最後まで開かれているが」。W杯まで10カ月を切り、急ピッチでチームづくりを進める。