ナイジェリアとの親善試合2連戦に臨むなでしこジャパンの合宿第2日が18日、長崎県内で行われ、MF澤穂希(35=INAC神戸)が自身の持つ代表戦の記録「最年長&歴代最多得点」のダブル更新に意欲を見せた。

 22日の第1戦(長崎)だけに出場する澤は、昨年7月11日オーストラリア戦(国立)で自身が記録した33歳309日での最年長得点と歴代最多81得点の更新がかかる。達成すれば35歳16日となるが「1点でも多く点が取れるよう、貪欲にいきたい」と熱かった。

 今回、女子代表の将来を見すえて多くの若手が初招集される中「プレーで引っ張る」と、ベテランとしての覚悟を決めていた。6月20日ニュージーランド戦で左足つけ根を負傷して以来、約3カ月ぶりの代表復帰でもあり気合が違った。

 この日の長崎大(男子)との10対10のミニゲームではボランチで攻守に躍動。佐々木則夫監督も「球際の強さは戻っているし、動きは悪くない」。代表戦が行われる長崎県立は、読売在籍時の95年リーグ戦で2得点し、勝利に貢献した。澤は「相性がいいと信じ、ゴールにからむプレーをしたい」と声を弾ませた。【菊川光一】