<U-17W杯:日本1-2スウェーデン>◇決勝トーナメント1回戦◇28日◇シャルジャ

 日本はスウェーデンに敗れて過去最高のベスト8に進めなかった。前半に速攻から2失点。圧倒的なボール保持で好機を探ったが、後半にオウンゴールで1点を返すにとどまった。

 16強で敗退した日本代表の吉武博文監督は一夜明けた29日、アラブ首長国連邦のシャルジャで大会を総括した。28日のスウェーデン戦に敗北し「やっぱり残念。もう1、2試合させてあげたかったのが本心」とあらためて話した。

 メンバー構成にこだわらず、選手に多くのポジションを経験させた。テンポのいいパス回しは、対戦国からも称賛された。スウェーデン戦でのボール支配率は、驚異の75%を記録。ただ、その数字は「持たされた」印象もぬぐえない。体格で勝り、中央をブロックする相手の守備を完全にこじ開けるには至らなかった。吉武監督は「テンポが変わらなかった。平常心を失ってしまった」と攻めあぐねた敗戦を悔やんだ。

 吉武監督は今後、2年後のU-17W杯を目指すチームを指導していく。「(U-17は)代表の入り口。どういう形になっても対応できる選手を育てていきたい」と、変わらない姿勢を示した。