<国際親善試合:日本4-2ニュージーランド>◇5日◇国立

 志願のキャプテンマークを巻いたDF長友佑都(27)が、抜群の存在感を見せた。ザッケローニ監督をはじめ、GK川島、MF遠藤の年長者にも主将を志願。了解を得た上での主将だった。試合前のコイントスでも風格ある振る舞い。「キャプテンマークはインテルとは違った感覚があった。日の丸を背負っていたので、やっぱり重みがあった」と振り返った。

 香川とのコンビで左サイドを制圧した。自陣ゴールラインでも相手FWをかわしカウンターにつなげるなど、インテルで中心を担う姿を見せつけ観客をわかせた。観戦したカズからも「長友はすごかった」と絶賛を受ける出来だった。

 快勝の一方で高みを目指すからこそ、反省も忘れなかった。「後半、クロスを入れられることが何度もあった。中にいるFWが(コートジボワール代表の)ドログバならあと2、3点取られていてもおかしくない。相手は思ったより強くなかったし、評価は難しい」。W杯優勝という言葉こそ出さなかったが「みんなが目指すところをイメージ出来れば、たどり着ける」。そう語ると、表情を引き締めて取材エリアを通り過ぎた。【高橋悟史】