アルベルト・ザッケローニ監督(61)がW杯メンバー入りを目指す日本代表候補たちに、ハッパを掛けた。候補合宿最終日の9日に「(選手選考で)私をもっと悩ませてほしい。(10日からの)欧州視察から戻ってきたら、またみんなのことを視察する」とメッセージを送った。

 常連組を中心としたチームの「骨格」は固まっており、逆転選出が難しいことは確かだ。ただ、今回の合宿中も90年W杯イタリア大会直前にイタリア代表入りして大活躍したFWスキラッチの例を挙げ、選手に「サプライズ」を示唆した。

 「今回は所属クラブとは異なる状況でプレーして素早く連係を出せるかを見極めた。海外組、国内組関係なく平等に見ていく。メンバー発表ギリギリまで悩みたい」と話した。今日10日から海外組視察で渡欧。4月末に帰国してからは国内組を精力的にチェックする。