アギレジャパンの立ち上げ第2戦(9月9日、横浜国際)の対戦国がベネズエラになることが18日、決定的となった。日本協会とベネズエラ協会の交渉は順調に進んでおり、合意に達すれば正式発表される。ベネズエラは現在、国際サッカー連盟(FIFA)ランク30位、日本は45位。

 南米ではサッカー後進国だったベネズエラだが、近年は急成長を遂げている。11年南米選手権では1次リーグでブラジルと引き分けるなど、4位と躍進。14年W杯南米予選は6位だったが、サンビセンテ新監督の就任が決定。15年南米選手権、18年W杯ロシア大会の予選に向けてチームづくりをスタートさせている。

 日本協会は次期日本代表監督として、元メキシコ代表監督のハビエル・アギレ氏と金銭面などで基本合意。現在は大詰めの交渉を行っている。順調に契約が締結されれば、9月に予定されている親善試合2試合(5日・札幌ド、9日・横浜国際)が、新体制のお披露目の場となる。ベネズエラ戦に加え、9月5日の初戦の相手も数カ国を候補に入れて交渉を進めている。

 アギレジャパンは9月の親善試合2試合では、1次リーグ敗退を喫したW杯ブラジル大会のメンバーが中心となる可能性が高い。そこで、苦手の南米勢と対戦することになる。日本代表の始動としては長期となる9月1日からの9日間の合宿中に行われる2試合で、「アギレ色」がどのように付け加えられるかが注目される。