W杯ブラジル大会が幕を閉じ、16年リオデジャネイロ五輪へ動きだした。U-21(21歳以下)日本代表の手倉森誠監督(46)が、21日までに和歌山・那智勝浦町の熊野那智大社を参拝した。「リオ世代で世界へリベンジ」を掲げ、前回ロンドン大会の4位以上=メダル獲得を必勝祈願した。

 手倉森監督は、「日本のために」との思いも再認識した。ベガルタ仙台の監督だった11年3月に東日本大震災が発生。翌年にJ1で2位になるなど、復興の旗頭を自任してきたが、その年の9月、熊野では台風による水害があった。熊野那智大社の本殿壁面が、崩れた裏山の土砂で約2メートル埋まったことを知り「仙台では『東北』の復興の希望になろうと力を注いだ。これからは『日本』を背負って戦うことも使命」とあらためて思った。