原博実専務理事(55)は1次リーグ敗退に終わったW杯を総括した。ベースキャンプ地にサンパウロ郊外のイトゥを選定したことに「場所はよかった。涼しくて回復も早くできた」としながらも「試合会場へ前日移動で5時間もかかったのも(原因に)あったかもしれない」と、3会場すべて移動距離が遠くなった影響を挙げた。

 またコンディション面でもけが人に合わせた調整で、選手によってばらつきも出た。「大きなけがが3人いた」と、所属クラブでの出場が少なかったMF長谷部誠(30)、DF内田篤人(26)、DF吉田麻也(25)に合わせて直前合宿で負荷を上げた。それによって「ずっと試合をやってきた選手が疲れたのもあるかも。100%まで持って行くのは、結果的に難しかった」と、調整失敗の一端となったことを認めていた。