日本協会の大仁邦弥会長(69)は19日、今夏のW杯ブラジル大会期間中にブラジル連盟から贈られた高級時計を国際サッカー連盟(FIFA)に返却する意向を示した。FIFAは18日、ブラジル連盟の高級時計(市場価値2万5000スイスフラン=約275万円相当)の贈呈が倫理規定に違反する行為だと発表していた。

 日本協会によると、時計はブラジル連盟から大仁会長宛てに届いたお土産に同封されていたという。帰国後開封したが、未使用のままだった。今回のFIFAの発表を受け、同会長は日本協会を通じ「過度な贈答品という認識はなかったが、規定違反なので即刻返却する」とコメント。今月下旬にスイスのFIFA本部で行われる会議で返却する。ブラジル連盟はFIFA理事やW杯出場32カ国の代表者らに時計を贈呈。FIFA倫理委員会が規定違反と判断し、10月24日までに同委員会に時計を返却すれば罰則を受けない。