日本(FIFAランク48位)は今日10日に新潟・デンカSでジャマイカ(同100位)との国際親善試合に臨む。

 アギーレジャパン初参加のMF香川真司(25=ドルトムント)が、左MFとして新境地を切り開く。ジャマイカ戦での先発が決定的で「このチームでは初めての試合ですし、チームを構築していかないと。どんなポジションでもしっかりプレーしたい」と話した。

 本来、トップ下で持ち味を最大限に発揮できる。ザックジャパンでは左サイドの攻撃的なポジションが定位置だった。だがアギーレ監督は「香川は欧州でプレーし、守備もレベルが上がっている」と、より守備への貢献も求められる左MFでの起用を明言している。

 「本職」ではないポジションでも、覚悟はできている。「チャンスを多くつくり出したい。代表は常に集まれる場所じゃない。自分のクオリティーを広げるチャンスでもある。自分の良さを出していければと思う」。左MFとしての不動の立場を築く第1歩になる。

 08年10月9日、この場所で国際Aマッチ初ゴールを決めていた。あれから、ちょうど6年。多くの経験をして成長した背番号10は「(初ゴールは)覚えています。ジャマイカ戦でも良いプレーをしたいですね。(勝利と内容)両方を求めたい」と、言葉に決意を込めた。【菅家大輔】