日本代表のハビエル・アギーレ監督(55)が、八百長疑惑で来週にも告訴されると28日付のスペイン・マルカ紙が報じた。反買収委員会が、12月1日か2日までに同監督を含む関係者33人をバレンシア裁判所に告訴する方針だという。

 今年9月、スペイン1部サラゴサ(現2部)監督を務めていた11年5月21日のリーグ最終節レバンテ戦(2-1)に八百長疑惑があると反組織犯罪対策検事局が発表。サラゴサの1部残留がかかった試合にネットカジノで大きな倍率がついたことが問題視された。

 スペイン国外にいる同監督はこれまで事情聴取を受けていないが、告訴が成立した場合は裁判所の招聘(しょうへい)に応じなければいけない。また、裁判所の判決で有罪を言われた場合は、1年から4年の懲役が科される可能性もあると報じられている。

 現在、アギーレ監督は海外組視察のため欧州に滞在中。日本協会関係者によると「アギーレ監督は渡欧前に『(裁判所などから)要請があれば説明してきても構わない』と話していた。ただ、出発前までに現地から何も連絡はなかった」と言う。現時点でも現地から同協会への連絡はなく、推移を見守るしかない。ただ、アジア杯オーストラリア大会(来年1月9日開幕)を控え、もしものことがあれば重大な局面を迎えることになりそうだ。(山本孔一通信員)