日本協会が、八百長疑惑に見舞われている日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)に「状況説明」を求める。同協会の原博実専務理事(56)は2日「新聞報道だけでどうこう言えない。4日に監督が帰国するので、彼の持つ情報を聞かないといけない」と話した。

 アギーレ監督は日々連絡を取る霜田強化担当技術委員長に「僕は無実だ」と強調している。日本協会は新聞報道だけでなく、独自ルートで情報を収集に動いており、原専務理事は「疑惑なので、それだけでは何も決められない。彼の言葉を信じるしかない」と言う。

 現地では、アギーレ監督がスペイン1部サラゴサ(現2部)の監督を務めた11年5月21日のレバンテ戦(2○1)に八百長疑惑がかかり、スペイン検察庁反汚職課が近日中にバレンシア裁判所に調査報告書を提出すると報道。両チームの関係者33人の中にアギーレ監督も含まれるとされる。

 原専務理事は「今、仮定の話では何も言えない」としたが、アギーレ監督の来日までにスペインで法的な動きがあった場合は事情が変わる。「法的な動きがあれば協会として対応して伝えないといけない」と慎重に話した。日本代表の指揮官を巡る騒動はまだ尾を引きそうな状況だ。