日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)が15日、八百長に関わった疑いでスペイン検察当局から告発された。ついに本格的な捜査が始まる。サラゴサ(現2部)監督時代の11年5月のスペイン1部リーグ・レバンテ戦に八百長の嫌疑がかけられ、スペイン検察庁反汚職課が、試合に関係したアギーレ監督を含む約40人をバレンシア裁判所に告発した。<アギーレ監督の八百長疑惑の経過>

 ◆9月27日

 八百長疑惑により、アギーレ監督が事情聴取を受けることになったとスペイン・アス紙が報じた。原専務理事は「そういう報道が出ていることは聞いている」。霜田技術委員長は「聞いたこともないし、こちらは何もしようがない」。

 ◆同30日

 日本代表のスタッフ会議が行われ、霜田技術委員長は「(現地で)事情聴取する話も正式に協会には来ていない。現時点で監督の予定は通常通り」と話した。

 ◆10月1日

 日本代表のメンバー発表会見にアギーレ監督が出席。「私も報道で知った。このことについて心配はしていない。私は穏やかな気持ちで日本で仕事をしている」。

 ◆同7日

 アギーレ監督が証人として裁判に招聘(しょうへい)される可能性があるとスペイン・マルカ紙が報じた。10月6日には元サラゴサFWウチェ、元レバンテFWウェリントンが裁判所に出廷し、関与を否定した。

 ◆11月28日

 スペイン検察庁の反汚職課が、12月2日までに監督を含む関係者33人についての報告書を、バレンシア裁判所に提出する方針であるとマルカ紙が報じた。有罪となった場合は、1年から4年の懲役が科される可能性もあると伝えられた。

 ◆12月4日

 欧州視察を終えたアギーレ監督が再来日。都内で日本協会の法務委員長を務める三好豊弁護士らから約2時間の聴取を受けて潔白を主張した。

 ◆同10日

 アス紙は、スペイン検察庁の反汚職課が、アギーレ監督ら関係者約40人を、13日までにバレンシア裁判所に告発する見通しだと報じた。