日本代表FW岡崎慎司(28=マインツ)が「話し合いのススメ」を説いた。21日、ブンデスリーガでの前半戦8得点という好結果を残しドイツから帰国。来月開幕するアジア杯に向けて数日間のオフを日本で過ごし、英気を養う。国内は日本代表ハビエル・アギーレ監督(56)の八百長疑惑に揺れるが、岡崎は話し合いの場を求めた。

 「多少影響はあると思う。でも選手がやるべきことは監督を信じること、プレーに集中すること。ある意味、自分たちは試されている。問題があったときに成長できるもの。ここまで(アギーレ体制で)3回集まった代表とは違って、チームとして一体感持たないと。スタートから入っていけるように、チームとして話し合わないといけない」

 短期決戦とはいえ、決勝までいけば1カ月間寝食をともにする。チームが一丸となって連覇を果たすために、全体で選手たちが再確認する必要性を強調した。

 「合宿前でも合宿中でもいいし、みんなで自分たちがやるからには『監督を信頼しないといけない』という話はしないといけないと思う。チームとしてまとまらないといけない。その問題があるからこそ、チームとしてまとまれるかもしれない」。

 目の前の問題から逃げることはせず、チームとして受け止め戦う覚悟。髪形も「何かを変えないといけない」と心機一転、茶色にした。6月のW杯での悔しさが、まだ忘れられず「W杯の悔しさをまだ引きずっている。アジア杯で優勝して、またスタートラインに立ちたい」。日本のサムライたちは、疑惑に揺れる指揮官を信じてピッチに立つしかない。【栗田成芳】