八百長疑惑でスペイン検察当局から告発された日本代表ハビエル・アギーレ監督(56)があらためて疑惑を否定した。27日、東京都内のJFAハウスで記者会見。15日に告発されてから、公の場に姿を現すのは初めて。告発文に明記された銀行口座の入出金については、司法当局に話すとして言及しなかった以外は、よどみなく自信たっぷりに答えた。

 会見の冒頭で自らが状況を説明した。

 アギーレ監督

 このたび、訴状が提出されたとのことで私の意見を申し上げたいと思う。私は450試合指揮を執ったが、そのうちの1試合が調査されている。試合に関わった36人の選手と5人の関係者、法人としてのサラゴサが調査される。調査は1月になると予想している。41人の証言が終わったところで裁判官が裁判を始めるかを決める。それがどれくらいの期間に及ぶかは分からない。私はスペインリーグのクリーンな部分を信じたい。私は誰からもプレゼントされていないし、それを望んでもいない。

 -現地の報道で口座に現金が入金されたという記録が出ているが

 アギーレ監督

 こちらは裁判官に対してのみ答えたいと思います。司法当局に発言すれば、報道に載ると思う。

 -現時点で日本代表監督としての仕事に悪影響を及ぼすことはないか

 アギーレ監督

 そういうことはないと考えている。これまで449試合(監督として)戦っている。(選手も含む)キャリアで考えると1000試合戦っている。その中で、私が何か悪いことをしたということを考える要素はない。

 -八百長疑惑を受けている試合をどのように記憶しているか

 アギーレ監督

 勝つための準備をして勝つための交代をした。苦しんだけど最後に勝利をつかむことができた。

 -日本では大騒動になっている

 アギーレ監督

 まだ日本では私のことを知られていないので、このような会見を開いて質問を受けることになったが、私自身は落ち着いている。

 -調査結果が出るまで謹慎するという考えはなかったのか

 アギーレ監督

 選手は試合で戦い続けている。この試合に関わった選手は今も試合に通常通り出ている。サラゴサの幹部も今まで通りに仕事をしている。私も彼らと同じように仕事を続けられないのでしょうか。有罪までは仕事を続ける権利がある。有罪が証明されるまでは無罪です。推定無罪は法によって定められていることです。この試合に関わった選手で(欧州)CLを戦っている選手もいる。私も仕事を続けていきたいと思う。