前日27日に日本代表ハビエル・アギーレ監督(56)が行った八百長疑惑の釈明会見について、日本協会首脳がスタンスを変えない意向を示した。大仁邦弥会長(70)と原博実専務理事(56)が28日、東京・味の素フィールド西が丘で行われた女子サッカー皇后杯の準決勝を視察。終了後、大仁会長は「(監督が主張した)推定無罪は、法律ではそう(原則)ですから。告発が受理されても、いろんな対応ができるよう情報を集めていく。アジア杯の成績ノルマもありません」と今まで通りの対応を貫いた。

 銀行口座の出入金など核心部分は「弁護士の助言で」触れられなかった。最後まで潔白の根拠が示されなかったが、原専務理事は「話したくても何か言うことで不利になることがある。司法当局にだけ答えるのは当然」と、現段階で無実の根拠を明らかにする必要性はないとの認識を示した。

 大仁会長は原専務理事も同席の上で今日29日、アジア杯に向けて都内ホテルに集まる日本代表の選手、スタッフに事情を説明する。