アギーレ監督に対する八百長疑惑の告発受理について15日、代表選手たちは動揺することなく言葉を発した。主将のMF長谷部誠(30=フランクフルト)は「(選手の中で)変化はなかった。みんなプロの選手なので、大会に集中するのは最低限のこと。みんな経験のある選手なので、心配はしていない」。MF清武弘嗣(25=ハノーバー)も「僕らはアジア杯で優勝することに集中しているので、全然問題ないです」と言い切った。

 疑惑についてアギーレ監督からは、昨年12月29日の国内合宿をスタートした際に説明を受け「これ以降、話をすることはない」と言われていた。実際にオーストラリア入りしてからも、告発を受理されてからも本人による説明はない。ただ選手は、日本での報道をインターネットなどで目にする。ピッチ内への影響だけは避けたい。

 先発布陣は初戦のパレスチナ戦とは変わらずに臨むことが予想される。ただブリスベンの試合会場は、10日から中1日で使用されて日本戦が4試合目。ピッチは悪く、気候も湿度が高い。選手からは「後半足が止まるかもしれない」という声もある。選手たちの言葉通り、試合に集中しなければ足をすくわれかねない。

 ◆日本の1次リーグ突破条件

 日本がイラクに勝ち、パレスチナがヨルダンに勝つか引き分けで、日本の決勝トーナメント進出が決まる。日本は引き分け以下の場合は、最終節に持ち越し。各組勝ち点上位2カ国が8強入り。勝ち点で2カ国以上が並んだ場合は<1>当該国の対戦成績<2>当該国の対戦での得失点差<3>当該チームの対戦での総得点<4>全試合での得失点差<5>全試合での総得点で上位国を決める。