【シドニー25日】アジア杯でPK戦の末に敗れた日本代表GK川島永嗣(31=スタンダール)が、UAE戦を復習した。チーム便とは別で、オーストラリア・シドニーから出発。「今の時点で勝ち続けるための力は足らない。自分たちにとっても不本意な結果。いろんな反省をしている」。23日の準々決勝敗退後、VTRで敗戦ゲームをあらためて振り返ったという。

 PK戦では6人のキッカーに対して1人ミスを誘ったが、セーブを見せることはできなかった。「PKに関しては10年W杯の(準々決勝)パラグアイ戦で負けた経験が自分の中で大きかった。普段の練習からずっとやっていたし、それが生きなかったのは本当に残念」。初めてのW杯8強を逃した悔しさを忘れられなかった。アジア杯前回大会では準決勝韓国戦で神懸かりセーブを連発。今回は勝ちにつなげられなかった。

 「PKなんで(勝つ)可能性をどう広げるかやっていくしかない」。数日間オフを過ごした後に合流していく予定。今季は所属するスタンダールで正GKの座を外れる試合もあるが「新たなスタートを切りたい」と、クラブでも代表でもリベンジを期した。【栗田成芳】