J2札幌MF荒野拓馬(21)が6日、U-22日本代表のシンガポール遠征(11~15日)メンバーに選出された。3月に始まるリオデジャネイロ五輪1次予選目前のアピールチャンス。「大事な試合になる。勝ち癖をつけて、本番への弾みにしたい」と意気込んだ。

 同代表は、14日にシンガポールU-23代表、3月11日にミャンマーU-22代表と親善試合を行い、同27日からリオ五輪アジア1次予選を兼ねたU-23アジア選手権予選(マレーシア)に臨む。今回の遠征は、最終メンバー18人を決める貴重な選考基準となるだけに「点を取って勝利に貢献したい」と気を引き締めた。

 11日に沖縄を離れ、18日の熊本合宿初日から再合流予定。沖縄で出場可能な実戦は9日川崎F戦のみで「まず札幌のことに集中してプレーしたい。ここで試合をやってから代表にいけるのは大きい。代表ではまた、頭を切り替えられるようにしたい」と前向きに話した。

 午前練習後は、後輩の堀米とともに、居残りで体幹トレーニングをこなすなど意識は高い。過密日程も「それをやっていくのが代表」と意に介さない。21歳の若武者が、五輪切符に向け全力疾走する。【永野高輔】