U-22(22歳以下)日本代表の手倉森誠監督(47)が、来年3月のリオデジャネイロ五輪アジア1次予選(U-23アジア選手権予選)で「飛び級」招集を増やす可能性があることを示唆した。8日、鹿児島ふれあいスポーツランドで行われたニューイヤー杯・鹿児島ラウンドの清水-磐田を視察。12日に出発するシンガポール遠征のメンバー、清水GK櫛引や磐田GK牲川だけでなく、過去に選出経験のある清水MF石毛らの動きをチェック。その中で気になる若手を見つけた。

 清水のFW北川航也とDF水谷拓磨の名前を挙げ、視察した昨年10月のU-19アジア選手権(ミャンマー)と比べて「北川が成長していたね。水谷も良かった」と18歳の2人を評価。3日から宮崎、鹿児島を回った6日間のキャンプ視察も総括し「自分は大会、試合ごとに武器を変えていくつもり。その過程で大抜てきもあり得る」。18歳のMF井手口に続く飛び級が今後増えれば活性化を図れる。

 また、A代表の新監督について「下の世代から引き上げる気持ちを持った監督がいい」。5月にA代表の国内組とU-22代表の合同合宿プランがあったことを明かし「そういうことを新監督の下でも考えていければ」と話した。【木下淳】