【シンガポール13日=木下淳】遠征中のU-22(22歳以下)日本代表が今日14日、U-23シンガポール代表と対戦する。15年初ゴールが期待されるエースFW鈴木武蔵(21=新潟)は1月、ドイツ1部フランクフルトの練習に参加した。入団には至らなかったが、練習試合で得点するなど欧州挑戦で得た成果を見せる。

 武蔵が武者修行から帰ってきた。代理人を通じて1月5日からフランクフルトの練習に参加。日本代表MF長谷部、FW乾がアジア杯で不在の中、通訳もつけずに単身でトレーニングに加わった。同9日に行われたドイツ3部ウィースバーデンとの練習試合では先制点。途中出場し、後半15分に相手の背後を突き左足でゴールを奪った。「持ち味の裏へ抜ける動きはできたし、評価もされた部分」と納得の7日間だった。

 ブンデスリーガで9位につけるチームで「球際の力強さを感じた。でも、もっと刺激を受けたのはマイアーとやれたこと」。現在14得点でランキング首位の32歳FWとプレーし「サッカー選手っぽくない体の大きさ(196センチ、84キロ)なのに、動けてシュートもうまい。一緒に練習することが面白かったし、いい経験になった」と参考になった。

 今回はテスト生で終わったが、夢は「もちろん海外挑戦」。五輪予選、本大会でアピールするための予行演習として、得点を狙うU-23シンガポール戦。会場のジャラン・ベサル競技場で行った練習ではシュートの精度を入念に確かめた。

 今オフは結婚、クラブの背番号変更(28→19)と変化を多く求めた。1カ月半後の1次予選ではプレーも変わったところを見せる。