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鹿島MF小笠原代表復帰も/J1

試合後サポーターの声援に応える小笠原ら鹿島イレブン(撮影・たえ見朱実)
試合後サポーターの声援に応える小笠原ら鹿島イレブン(撮影・たえ見朱実)

<J1:鹿島1-0甲府>◇第19節◇12日◇小瀬

 鹿島MF小笠原満男(28)が、22日の親善試合カメルーン戦の日本代表招集メンバーの候補にリストアップされた。日本代表オシム監督から「視察指令」を受けたスタッフが、甲府戦を視察。視線が光る中で、351日ぶりにリーグ戦復帰した司令塔は、攻守に抜群の存在感を発揮した。フル出場でチームに相乗効果をもたらし、1-0の完封勝利に導き3位に押し上げた。W杯ドイツ大会以来、代表の座から遠ざかっている男が、オシムジャパン入りを視界にとらえた。

 オシム監督から注目されていることなど、知る由もない。ただ目前の戦いだけに小笠原は集中していた。前半ロスタイム。MF野沢が決定機を逃し、甲府の速攻を受けかけた時だ。猛然と守備に戻り、タッチライン付近で右肩を入れて相手を吹っ飛ばし、突破を止めた。フル出場し最後は、キャプテンマークを巻き3位浮上となる勝利に導いた。

 「中断明けで勝つと負けるでは違う」。そんなチームへの献身的な小笠原の姿は、代表スタッフの目にも映っていた。あるコーチが語った。「海外で、ずっと試合に出られなかったがオシムさんに、どれくらいできるのかチェックするように言われている。カメルーン戦はオシムさんも(候補に)考えている。その上で攻守に素晴らしい出来だった。明日(のスタッフ会議で)いい報告ができる」。

 かつて当然のように用意されていた代表の座は、不動のものではなくなった。昨年のW杯ドイツ大会は直前に小野から定位置を奪ったが、本番では力を発揮できずに終わった。オシムジャパン発足直後から、代表スタッフ会議では小笠原の名前が挙がり続けたが、オシム監督は首を縦には振らなかったという。その後、念願の欧州に挑戦。「海外で成長できれば、もう1度チャンスがある」。だが思いとは裏腹に、メッシーナで出場できたのは8試合だけ。評価材料を発信することすらできなかった。

 鹿島に復帰し、再び小笠原の名前が浮上している。豊富な国際経験、抜群の攻撃センス、そして欧州挑戦で増した守備意識。国内組の中盤と比べても、能力の高さは明らかだ。鹿島復帰会見では「代表は選手として目標。でも今は、鹿島で頑張ることしか考えていない」とあえて思いを封印。だが、代表に必要とされる日が決して遠い先のことでないことが、これで明らかになった。【広重竜太郎】

[2007年8月13日9時7分 紙面から]

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