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反町監督が鬼軍曹に変ぼう、甘え許さない

選手に指示を出す反町監督(右端)。左端は平山(撮影・蔦林史峰)
選手に指示を出す反町監督(右端)。左端は平山(撮影・蔦林史峰)

 【ドバイ(UAE)4日=山下健二郎、奈島宏樹】U-22(22歳以下)日本代表の反町康治監督(43)が、北京五輪アジア最終予選サウジアラビア戦(8日、ダンマン)に向け「鬼軍曹」に変ぼうした。猛暑の中、遠征初日から長距離ダッシュを繰り返すカウンター攻撃の練習を約2時間行うと、2日目のこの日は地元プロチームのアルシャバブと練習試合を実施。体調不良のMF柏木と青山敏に早々とダメ出しするなど、甘えは許さない姿勢を示した。結果次第で進退問題に発展する背水の陣で「スパルタ路線」を打ち出した。

 反町監督は両腕を組み、目尻をつり上げて選手たちのプレーに目を光らせた。Jリーグ戦直後に、日本と時差5時間の長距離移動でUAE入りして2日目。元鹿島監督のトニーニョ・セレーゾ氏率いるアルシャバブとの練習試合に踏み切った。旧交を温めた際の笑みは、試合開始直後から鬼の形相へ変わった。

 選手の疲労は覚悟の上での練習試合敢行だ。午後7時半を回っても気温34度、湿度70%以上の猛暑。水野や伊野波ら主力を外した前半は思うように攻撃を組み立てられない。「トライしろ」「(守備に)戻れ」と、自陣のコーナーフラッグ付近まで歩み寄って大声を張り上げた。

 これまでは選手の体調を見極め、重圧がかからないよう、合宿中に全員で外出するなど「選手側」に立った雰囲気づくりに配慮してきたが、今回は違った。UAE入りした前日は、気温35度の中、「体は起きていても、精神が眠っている」と、縦パス1本で全選手が50~60メートルを一気に駆け上がるカウンター攻撃の練習を2時間繰り返した。「休むな、動き回れ!」とゲキを飛ばした。

 8月22日のベトナム戦で先発に抜てきしたMF柏木や青山敏が、体調不良で別メニュー調整すると「この状況になってせきをゴホゴホやってるようなヤツは使えない」とバッサリ。J2出場でこの日早朝に合流したFW森島にも「体重が2キロぐらい増えているだろ。だったら3キロ減らすだけ」とシゴキ通告だ。

 4日後の相手は、強豪サウジアラビア。負ければ4大会連続の五輪切符が危うくなる。わずかな気の緩みや甘えは、許されない。「長い距離を走らなければ、前線で数的優位な状況をつくれない。人もボールも動く日本のサッカーの土台を築き直す」という決意をスパルタ指導に込めた。反町ジャパンが自らを追い込み、決戦までに「もうひと伸び」を目指す。【山下健二郎】

[2007年9月5日9時24分 紙面から]

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