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U22新武器!本田圭“悪魔のピンボール”

サインプレーで低い弾道のFKを蹴るMF本田圭(中央)
サインプレーで低い弾道のFKを蹴るMF本田圭(中央)

【ドバイ(UAE)13日=山下健二郎、奈島宏樹】得点力不足解消の秘策は「悪魔のピンボール」だ。ドバイ合宿中のU-22(22歳以下)日本代表は前日12日に、MF本田圭佑(21=名古屋)を中心にセットプレーを徹底練習。本田圭はあえてFKを壁に当て続け、そのこぼれ球を押し込むパターンを試みた。北京五輪最終予選カタール戦(17日、ドーハ)に向け、最終予選3試合でわずか2得点の反町ジャパンに、新たな武器が加わりそうだ。

 「悪魔の左足」が6人の壁を直撃する。ボールは壁に当たった後、GKの前にコロコロ転がった。本田圭はニヤっと笑う。決してミスキックではない。手応えありの1発だった。ピンボールのようにボールを壁に当て、方向が変わってペナルティーエリア内の味方の足元に転がれば、ビッグチャンスになる。「サッカーは運も大事でしょ」と意味深に語った。

 得意のFKで直接ゴールを狙うと見せかけて、裏をかく作戦だ。味方も予測が難しいが、それ以上に敵は混乱するはずだ。本田圭が言うように「運」があれば、ゴールにも直結する。日本は最終予選C組首位に立つが、得点は3試合で2点のみ。しかも、2点ともセットプレーから決めているだけに、位置取りやキッカーの癖は、すでに研究されている。得点力不足解消への「新兵器」とする。

 「FKは自分との勝負」が持論だったが、今は「FKは壁と勝負する」という考えに変わった。五輪2次予選5月16日香港戦、ブレ球のスーパーFKを決めた後、五輪予選でもJリーグでも相手から入念に研究され、壁がそれまでより1人は厚くなったからだ。所属の名古屋では豪快に壁を打ち破る練習を繰り返した。壁に当たったボールをチームメートが蹴り込むのを見て、「ピンボール作戦」がひらめいた。「いい練習ができている」と充実した表情を見せた。

 北京行きを懸けた大一番のカタール戦。接戦になる時こそ、セットプレーという「飛び道具」がものをいう。本田圭がその左足の技術に運とひらめきを加えて、ゴールを演出する。【奈島宏樹】

[2007年10月14日9時30分 紙面から]

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