<アジアCL:名古屋2-1水原(韓国)>◇24日◇決勝トーナメント1回戦◇瑞穂陸

 名古屋は水原(韓国)を2-1で破り、初の8強入りを果たした。

 味方をもあざむく動きだった。名古屋FW玉田圭司(29)は、ゴール前でも落ち着いていた。「頭の中と体の動きが一致した。自分でも、いいゴールだと思う」。1点リードの後半21分。FW津田からのリターンパスを受けると、慌てて寄せる相手DFをあざ笑うかのようにフェイントを入れた。瞬時に相手をかわして左に持ち出し、狙い澄まして左奥のサイドネットに突き刺した。

 韓国代表の守護神・李雲在もお手上げの芸術的な一撃だ。ストイコビッチ監督は「ああいう玉田が見たかったんだ!

 素晴らしいコントロールだった」と褒めちぎった。「相手が韓国だということで燃えた。自分の存在をもっと、韓国でも知ってもらいたいしね」と玉田。前日23日の公式会見で敵将の車監督はなぜか相手のFWを「タカハラ」と発言。これを伝え聞いた玉田は「これで覚えてくれたでしょ」。エースの強烈な自己アピール弾で、初出場の名古屋が8強に名乗りを上げた。【八反誠】