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鹿島、移籍の金崎&高崎ACL先発名乗り

 鹿島が18日、茨城・鹿嶋市内で流通経大との変則練習試合(45分×2、30分×1)を行い、4-1で勝った。ベストメンバーとみられる中、ポルトガル2部ポルティモネンセから期限付き移籍した元日本代表MF金崎夢生(26)と、徳島から完全移籍のFW高崎寛之(28)が先発。金崎は移籍後初の実戦を経験し、高崎は1アシストした。25日に迫ったアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグ第1戦ウェスタンシドニー(オーストラリア)戦に向けて新戦力が順応してきた。

 新たに16冠王者の仲間になったMF金崎とFW高崎が“開幕スタメン”に名乗りを上げた。1週間後のACL初戦(カシマ)に向けた最後の対外試合。日本代表MF柴崎、DF昌子らベスト布陣を敷く中、金崎は左MFで先発出場した。今月9日の加入後いきなりの起用だったが、MF土居の右クロスに頭から飛び込むなど初の実戦を楽しんだ。

 ポルトガル2部で今季17試合9得点。その時と同じ左サイドを任された。「まだ全然」と言いながら、シュート2本を放つなど積極的。計7日間しか練習していない状況に激しい風雨も重なり、ボールに絡めない時間帯はあった。それでも「もう少し試合を重ねて周りと合わせながら、お互いを知っていけたら」。3季ぶりの国内復帰後初のゲームで現状把握に務めた。

 1トップの高崎は1アシストでアピールした。開始早々、左サイドを破って中央にマイナスのクロス。これをフリーの土居が流し込んだ。今月4日のニューイヤー杯・福岡戦で決勝弾を奪い、14日のプレシーズンマッチ水戸戦でもゴール。3戦連発こそ逃したが「点に絡めたのはいいこと。リズムを崩さないことだけ考えている」と宮崎キャンプから順調に融合している。

 昨季は最下位徳島で好機が乏しい中、7得点と気を吐いた。地元茨城のクラブに誘われ、体を張れるスタイルでフィット。昨季チーム最多タイ10得点のFWダビ(負傷離脱中)、FWジネイ(負傷で入団取り消し)の穴を埋める期待を背負う。昨季アジア王者ウェスタンシドニー戦まで1週間。4季ぶりの国際舞台で勝つために呼ばれた金崎と高崎が、常勝軍団の復権に力を注ぐ。【木下淳】

 ◆金崎夢生(かなざき・むう)1989年(平元)2月16日、三重県生まれ。兵庫・滝川二から07年に大分入り。10年に名古屋、13年にドイツ1部ニュルンベルクへ移籍。同年9月からポルトガルへ。A代表は09年1月のアジア杯最終予選イエメン戦(熊本)でデビュー。国際Aマッチ通算5試合0得点。利き足右。180センチ、70キロ。

 ◆高崎寛之(たかさき・ひろゆき)1986年(昭61)3月17日、茨城県生まれ。古河三から駒大。大学3年時にデンソー杯で最優秀選手に輝いた。07年ユニバーシアード日本代表。08年に浦和入り。09年にJ2水戸で19得点を挙げた。甲府、徳島を経て今季、鹿島に完全移籍。13年にモデルの辻彩加と結婚した。188センチ、78キロ。利き足右。

 [2015年2月19日7時27分 紙面から]








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