仙台ウイルソン“直訴”ハモン活躍に触発

　王様の尻に火が付いた！　仙台のＦＷウイルソン（２９）が、今日２１日のＣ大阪戦（練習試合４５分×３本）出場を“直訴”した。別メニューでマイペース調整を続けていたが、宮崎キャンプ６日目の２０日、「コンディションは８０％くらいまで来ている。とにかく試合に出たい」と鼻息荒く意気込んだ。短時間の練習でもキレのある動きを見せ、「今日はできたという手応えがあった。このままフィットしていきたい」と笑顔で話した。

　はやる気持ちは、１８日の広島戦で３発を決めたＦＷハモンの活躍に触発されたものだ。今季ＦＷに転向した年下の助っ人が、練習試合とはいえ結果を出した。「自分の全てのレベルを上げたい。試合の中で残りの２０％を高めたい」とウイルソン。エースの今季初実戦に向け、渡辺監督も「（調子は）上向きになりつつある。ゲーム感覚も取り戻す必要がある」と起用へ前向きな言葉を口にした。

　ウイルソンは「今の状態が続けば、１２年くらいの活躍ができる」と自信をみせる。仙台入りした１２年、いきなりリーグ３２戦に出場し１３得点をマーク。チームの２位躍進に貢献した。その年以上の活躍を誓う。背番号も「１８」から「９」に変わり「ストライカーの番号なので、自分へのプレッシャーも上がる。使命を感じる」と責任感も増した。ゴール量産で再ブレークする。【成田光季】

　［2015年2月21日11時39分　紙面から］