仙台のDF二見宏志(22)が24日、約4カ月ぶりに全体練習に参加した。第3次宮崎キャンプで、午後のゲーム形式を除く全てのメニューを消化。午前中のハードな走り込みにも「肺がきついけど、体はいい感じ。みんなとできてうれしいし、1人でやるより全然いい」と笑顔をみせた。

 昨季、J1ではクラブ初となる新人開幕スタメンを勝ち取ったが、10月に右膝外側軟骨損傷で手術。ルーキーシーズン終盤を棒に振った。「いきなりもう終わりなのかと思った」というが、プロのキャリアは始まったばかり。落ち込んではいられなかった。「もう1度ちゃんと挑戦したい。そして戻ったらすぐ戦力になれるように」。リハビリを経て、今キャンプ中も黙々と別メニュー調整。宿舎と練習場の間を1人で自転車で通うなど地道な努力を重ね、この日の合流にこぎつけた。

 渡辺監督も「私もこのけがで引退したようなもの。メンタル的にもきつかったと思う」と二見を思いやりながら「ようやく戻ってきてくれた大事な財産。いてくれなくては困ります」と完全復活を待ち望む。二見は「あとは上がるだけ。早く完治させて、試合に出たい」と開幕戦も視野に入れていた。【成田光季】