J2横浜FCのFWカズ(三浦知良)が26日、48歳の誕生日を迎えた。プロ30年目の開幕を前に節目を迎えた年男は、あらためて「できることなら、ずっとサッカー選手でいたい。それしか人生設計はない」と“生涯現役”を誓った。

 練習後、クラブハウス内の一室は70人の報道陣でごった返した。キングはワインレッドのスーツでさっそうと登場。「22年ぶりに赤いスーツを着ました」。Jリーグ元年の93年にMVPに輝き深紅のタキシードで風船から登場した当時に重ねた。求めに応じ、当時の決めポーズまで再現。舞台装置だった「バルーンがあれば最高だったね」と笑わせた。赤系統を選んだ理由を「今年は年男でもありますし、還暦には早いけど(笑い)。30年目を迎えるので明るく」と説明した。

 12歳でブラジルでプロになると意識し、絶頂期の24歳は「勢いがあった」。36歳で新たなトレーニング、体作りを始め、48歳の今も「情熱は全く変わらない」。スーツの色のように燃えている。注目の代表監督問題には「代表監督不在の期間が続くのは良くないと思うけど、妥協はしてほしくない」。選定に当たっている協会サイドを思いやり、贈られたケーキを少しだけ口にしてビッグイベントの主役を演じきった。【八反誠】