新外国人の存在感が増してきた。清水は27日、静岡市内で午前練習を消化。2日連続となる紅白戦(20分×3本)では、FWウタカ(31)とFWデューク(24)が加わった複数の布陣がテストされた。26日の課題だった連係面が徐々に改善。大榎克己監督(49)は「ゴール前に迫力が出てきた。フィットしてきたと思う」と満足げに及第点を出した。

 外国人2人のスタイルが攻撃の幅を広げた。これまで足元でボールをつなぐシーンが多く、背後に抜ける動きが少なかったが、ウタカとデュークは積極的にDFの裏を狙う動きが得意。スピードも兼ね備えているため、大榎監督は2人を生かすためのオプションとしてロングボールも効果的に使うことを求めた。

 紅白戦1本目の1トップに入ったFW長沢駿(26)も「2人をうまく使えば攻撃は強力になる」と手応えを口にした。3月1日には開幕前最後の実戦が完全非公開で予定。大榎監督は「足元と背後をうまく使い分ければいいかな」と最後の詰めに入る。チームは鹿児島キャンプ後の試合で2戦連続無失点と守備も安定。同8日の鹿島との開幕戦へ、攻守ともに歯車がかみ合ってきた。【神谷亮磨】