清水は2月28日、富士市内の毘沙門天(びしゃもんてん)妙法寺と静岡市の清水魚町稲荷神社で、恒例の必勝祈願を行った。大榎克己監督(49)らスタッフと全選手、関係者が参拝。2カ所で約500人のサポーターが見守る中、イレブンは神妙な面持ちでタイトル獲得を願った。今日1日は開幕前最後の実戦でJFLのホンダFCと練習試合を行う。

 タイトル奪還を目指す清水イレブンの表情は引き締まっていた。午前の練習後、まずは富士市内の毘沙門天妙法寺に出向き、祈願やおはらいを行った。その後は清水魚町稲荷神社へ移動。監督として初めて必勝祈願に臨んだ指揮官は稲荷神社で必勝ダルマに墨入れを行い「1年間選手が健康でケガなく戦えるように願った」。優勝や勝利に対する祈願はせず「そこから先は自分たちで奪うもの」と力強く話した。

 稲荷神社での必勝祈願には約300人のサポーターが集結。出迎えと見送りの際には試合時と同じ応援をして、選手らを後押しした。出席した田辺信宏市長(53)は「エスパルスは清水の宝で公共財です。新生エスパルスの活躍を期待しています」と激励すると、今季から主将に就任したMF本田拓也(29)は「タイトルを取れるようなチームを監督のもとで作っている。結果を出せるように頑張るので応援よろしくお願いします」とあいさつした。

 今日1日は完全非公開で開幕前最後の実戦を行う。チームは鹿児島キャンプ後の試合で2戦連続無失点と課題だった守備も修正。攻撃陣も上り調子だ。全てのイベントを済ませたオレンジ軍団は1週間後の開幕に向けて、最終調整に入る。【神谷亮磨】