仙台は宮崎キャンプ14日目の2月28日、開幕前最後の練習試合を行った。完全非公開も、試合後取材に応じた渡辺晋監督(41)は「細部を突き詰めていければ、我々は常勝軍団になっていける。今、不安なことは仙台の天気と芝の状態くらい」と満足そうな表情で話した。

 35日間にわたる長期キャンプも今日1日が最終日。「チーム全体でやりたいサッカーの土台はできた」と手応えをつかんだ様子で「負傷したFW山本とDF二見を除く全選手がファイティングポーズを取ってくれていることはうれしい」とポジション争いの激化にも目を細めた。仙台に戻った後は「戦闘モードに気持ちを持って行くことが大事」とシーズインへ最終調整に入る。

 3月7日の開幕戦、みちのくダービーへ熱は高まる。渡辺監督は「山形は、年をまたいでも(J1昇格の)勢いを持続しているだろうし、自信を持って向かってくるはず。あと1週間で磨き上げ、勝ち切ってサポーターと喜びを分かち合いたい」と力強く話した。【成田光季】