ドローには終わったものの、今季から東京Vに加入したブラジル人トリオが、C大阪戦で体を張って奮闘した。

 開始2分でアクシデントが起きた。右サイドからのFKにゴール前で合わせようとしたMFブルーノ・コウチーニョ(28)が左足を投げ出した際、味スタの芝生に引っ掛かり、腰と脇腹を伸ばしてしまった。数分間立ち上がれない状態となったが「この試合に向けてずっとやってきた。最初の2分で負傷退場するのは到底、受け入れられない」とプレーに復帰。そのままフル出場し、何度もスルーパスで好機をつくった。

 先制点を挙げたのは同じく新加入のFWアラン・ピニェイロ(22)。後半2分にゴール前へ走り込み、MF中後のパスを左足で蹴り込んだ。またDFウェズレイ(23)も持ち前の闘争心で、何度も相手の攻撃をはね返した。

 冨樫剛一監督(43)は「ファーストゴールをアランが取ったのは自分たちにとっても、彼自身にとっても大きいこと。またブルーノがああいう感覚でスルーパスを出したり、時間をつくったり、ウェズレイが戦う姿勢を見せ、しっかりはね返してくれた。チームにプラスのものを出してくれた」と喜んだ。