横浜がブラジルの名門サンパウロから期限付き移籍で獲得したブラジル人FWアデミウソン(21)が9日、横浜市内での練習に初合流し、部分的にチーム本隊と同じメニューをこなした。

 黒いニットキャップをかぶり、ひげを生やした頼りになる顔つきは、雰囲気十分。プレーの本質的な部分はまだベールにつつまれたままだが、大物感たっぷりに映る。さすがU-21(21歳以下)ブラジル代表の10番といった感じだった。

 気になるのは、その風貌。何となく、誰かに似ている…。ニットキャップをかぶっていたからか、元日本代表で今季から故郷ブラジルのマリンガFCに所属している三都主アレサンドロ(37)にどことなく似ているような気が…。

 練習後「三都主を知っているか?」と思い切った質問が飛んだ。これにアデミウソンは「確か、左サイドバックの選手で」と世代と国境を超えた見事な返答で“正解”を出した。

 似ているか似ていないかはともかく、サンパウロではなく新天地・横浜のそろいのウエアーを着て「似合っていますね」の声には「モデルがいいからね」とニヤリ。愛称、呼び名についても「普通にアデミウソンと呼ばれていたから、アデミウソンで」と話した。

 Jデビューは14日東京戦(味スタ)となる見込み。この男からは目が離せそうにない。