G大阪が負けに等しい痛恨ドローで、決勝トーナメント進出へ首の皮一枚になった。

 たたき付けるような強い雨が降った本拠地で、前半39分に宇佐美のシュートのこぼれ球をMF阿部浩之(25)が左足で押し込み先制。しかし、後半に入ると大失速。ここまで2連敗で、1次リーグ突破には勝利が必要だったが、同17分にFKを直接沈められ1-1の悲しい結末になった。

 前半は相手の3倍を超える10本のシュートを放ちながら、後半はたった2本。長谷川健太監督(49)は「非常に苦しい状況になったのは間違いない。だた(残り)3連勝すれば、可能性はある。最後の最後まであきらめずに戦う」と悔しそうに話した。

 後半に失速した原因について、長谷川監督は「連戦の疲れなのか、アジアの戦いのコンタクトから消耗したのか、若干ミスが多くなった。チーム状況が良ければ、ミスした後にうまくリカバリーできるのだが」と嘆くしかなかった。

 今大会は1分け2敗でF組最下位。リーグ戦も1分け1敗と苦戦する。このままでは昨季国内3冠の名に傷が付く。