日本代表の名古屋FW永井謙佑(26)は90分間走り続けるスタミナを見せつけた。

 鹿島に先制を許すも、後半に名古屋は得意のセットプレーから追いつきドロー。「自分のサイドから取られたのは残念。前半は近くの人にパスを出すだけだった」。後半にチャンスを作るも勝ち越せなかった試合を振り返った。

 それでも永井は前半から前線に攻め込みFW川又堅碁(25)やFWノバコビッチ(35)にクロスを上げ、守備ではゴール前まで下がり鹿島MF柴崎岳(22)のパスを何度も遮る献身的なプレーを見せた。

 試合終了間際にも左サイドから中央へ高速ドリブルで切れ込みシュート。惜しくもゴールはならなかったが、後半になってもスピードは衰えることはなかった。

 23日から始まる大分での日本代表の合宿。「しっかり楽しんで、いろんなものを吸収してチームに戻ってきたい。何も失う物はないので、楽しみしかない」。スピードとスタミナは実証積み。刺激を受け、日本のため、チームのためにピッチを走り続ける。